2009年05月03日
聖一国師の生誕の地で

茶友のKさんからのお誘いである茶会に出かけた。怖いような細い山道を小一時間走ったところにある栃沢というところだ。生まれてからずっと静岡に住んでいるのにこの地は初めてだった。
聖一国師の生誕の地で石碑もあった。(写真)ここで国師が初めてお茶を植えられたと聞く。
かなり山を登ったところにその建物はあった。入り口には「新茶を楽しむ会」と書いてある。
Kさんのお話ではここの山水園というお茶農家の方が主催してお客様を招いて毎年おもてなしをしてくださるのだそうだ。目的の一つは今年のお茶の生育状況を報告してくださるためだとか。
すぐ脇の茶園ではお茶摘み体験が出来、しかも摘んだお茶は全てお持ち帰りしていいとのこと。
茶席の前の庭にはバイキング方式の食べ物がいっぱい並んでいる。全て手作りで蕗、蕨、ぜんまい、茗荷の茎、わさび、ぬた、豆ご飯、赤飯、茶飯のおにぎり、味噌汁、らっきょう、お茶の入ったお茶漬けなどなど食べ放題、勿論新茶飲み放題・・・しかも無料・・・考えられないね今時。
お客様の数は100人を超えたと思われる。
茶席もご自分のお宅を解放され、長い間煙でいぶされた渋い雰囲気のお部屋で、長ーい藤の花を吊るし、園主自ら大きな地板に20数人のお茶碗を並べて大きな急須で一気に新茶を入れてくださるのだ。控えめのこの園主さんの大らかさに大きな感動を覚えたのは私だけではなかったと思う。ほんとうに感謝と感動の一日だった。
Posted by あやっぺ at
17:36
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